「うつ」の恋人にはどう接したらいい?ワガママと障害の境界線も解説
になりたいという願望があるからです。
そんな想いを見透かしたのか、安堂は強引な口ききをし、寧子はとあるカフェバーでバイトをすることに。今度こそ上手くいくかも?と思ったものの「トイレのウォシュレットが怖い」ことを理解してもらえず、感情が爆発してしまいます。
寧子は店をめちゃくちゃに荒らして、逃走。やっぱりダメだった…どうして自分はこうなのかと、悶え苦しみます。
人と同じでいたいのに、そうなれない自分。その苦悩を津奈木にぶつけ、五千分の一秒でいいから自分を理解してほしいと叫ぶのです。
■うつ病ってつまり何?
うつ病は、端的にいえば脳のエネルギーが常に欠乏している病気です。
例えばあなたは2km走ってくたくたになっても、食事をして栄養を補給したり、眠って休息を得たりすれば、心身ともに回復しますよね。
うつ病は、脳にエネルギーがないのでこのような「回復」ができません。常に疲労困憊状態で、あるときいきなり活動的になります。
つまり、脳の指令がTPOに応じてうまく動かないため、心も体もそれに振り回されてしまうのです。特に寧子のような症状は「非定型うつ病」と称されます。困難から逃れたいという「ひきこもり衝動」