不倫相手の家にまさかの忘れ物!?ドキドキを疑似体験!恋する落語の楽しみ方
ピュアで不器用な恋心を描いたこの噺は、どこか『電車男』を思い起こさせます。
■女性が積極的!なラブストーリー
◎宮戸川(みやとがわ)
遊んで帰りが遅くなり、家を閉め出された半七と隣家のお花。二人は往来でばったり会い、半七が「叔父の家に行く」と言うと、お花は「私も泊めて」と無理やりついて行きます。早合点した叔父は夫婦にしてやろうと二人を二階に上げ、梯子段を外してしまいました。一つの布団に入った二人が眠れずにいると、雨模様になり雷の音が。怯えたお花は半七にしがみつき……。女子がちょっと積極的に仕かける様子も楽しめる噺です。
◎紙入れ(かみいれ)
小間物問屋の新吉は、得意先のおかみさんから「今夜は旦那が帰らないので遊びに来て」という手紙をもらい忍んで行くと、いい雰囲気になったところで旦那が帰宅。
危うく裏口から脱出しますが、紙入れ(財布)を忘れてきたことに気づきます。しかも、その中にはおかみさんの手紙が!翌日、恐る恐る様子を見に行くと……。肝の据わったおかみさんと間抜けな旦那、気弱な間男、3人のやり取りはかなり笑えます。
■一人もいいけど、デートもおすすめ
サクッとあらすじを書いてみましたが、どれも面白そうだと思いませんか?落語には、このように恋愛要素の強い演目もたくさんあるし、それ以上にダメ男が登場する噺が多くていろいろと身につまされます。