日本文化の象徴として、その過去・現在・未来を見つめる特別展「きもの KIMONO」
皆さんこんにちは。着物部の北野です。 コロナ禍で開催が心配されましたが、会期を変更して東京国立博物館(平成館)で特別展「きもの KIMONO」がはじまりました。 感染予防・混雑緩和のため、事前予約制となっていますが、早速鑑賞して参りました。
日本人の美意識を投影した世界に誇る民族衣装「きもの」。 今回の展示では鎌倉時代から現在まで、染織品や工芸・絵画約300点もの作品が展示される、あでやかで贅沢な構成となっています。主な展示品をご紹介しながらレポートします。
記事表紙に掲載のきもの:
第5章に展示 TAROきもの 岡本太郎原案 東京・岡本太郎記念館蔵昭和49年頃(1974頃) 撮影:堤 勝雄
■序章国宝と重要文化財
「きもの」の原型である小袖は、室町時代後期より、染や刺繡、金銀の摺箔などで模様を表し、表着として花開きました。
こちらでは十三世紀鎌倉時代の二陪織物表着、16世紀室町時代の綾織の小袖を鑑賞。 鎌倉時代の織物が色、原形を保って現存していることに感動します。
■第1章モードの誕生
安土桃山・慶長期、元和・寛永期のモードが展示されています。
豊臣秀吉が天下を統一した桃山時代には、縫箔(ぬいはく)