くらし情報『決めつけられた「美しさ」に抵抗する。私のランジェリーの選び方』

決めつけられた「美しさ」に抵抗する。私のランジェリーの選び方

ブラジャーをつけ始めたときのことははっきり覚えていないけど、自分の意思でつけ始めたわけではなかったことだけはわかる。一定の歳になったら自然とみんなするものだから、という理由でつけ始めたのだった。

3年前からニューヨークに住み始めた。ニューヨークの人たちにとって、ブラジャーは“しないといけないもの”ではなかった。毛を剃るかどうかも自分の判断だし、”こうでないといけない”が存在しない。だからなんでも自分で決める。

体に生えている毛も、胸も、全部私だけのもの。ニューヨークの人たちの価値観に触れて、私は改めて、どうしたいかを自分できちんと考えた。
”当たり前”のこととしてブラジャーをしたり、腕の毛を剃ったりしていた私にはそれは初めてのことだった。自分の体のことを自分で決めるのはとても気持ちがいい。今は気分や着ている洋服に合わせて、ブラジャーをつけたりつけなかったりしている。腕の毛ももう昔みたいに剃らなくなった。毎日自分の判断で生きている。

■胸が垂れたり顔にシミができるのが嫌って、私がいつ言ったんだろう?

目次

・胸が垂れたり顔にシミができるのが嫌って、私がいつ言ったんだろう?
・“意思表示”としてのランジェリー選び
・下着は人には見えないけれど、私の意思を宿している
・みんなが思う“美しい”に近づこうとすると、いつか自分の首を絞めてしまう
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アメリカに来るまで、日本で下着を買ったことがほとんどなかった。好きなデザインがあまり見つけられなかったし、ブラジャーをつけるたびに、寄せて上げなきゃいけないような気持ちにさせられるのが嫌だったんだと思う。

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