決めつけられた「美しさ」に抵抗する。私のランジェリーの選び方
“ブラジャーをしない日もある。したい日はするし、したくない日はしない。”そんな書き出しで、のちにコラムを書かせてくれた「Chut! INTIMATES (シュット! インティメイツ)」というブランドに出会ったのは5年ほど前。
ブラジャーをしないと将来胸が垂れるよ、という言葉はとてもよく聞く。それに、昔からあまり日焼けを気にしない私には、「すごい焼けちゃってる! 大丈夫!?」とか、「将来顔にシミができて後悔するよ」と言ってくる人もいた。そのたび、胸が垂れたり、顔にシミができたりすることを、私がいつ嫌だと言ったんだろうっていつも不思議に思っていた。アメリカだと、日焼けしているのは夏を楽しんだ証拠なので、日焼けして久しぶりに職場に戻ると、「わ、いいな日焼けして。いいバケーションだったんだね!」って言ってくれる人が多い。
”この方がいい”は人がそれぞれ決めることであって、シミを嫌がる人も、シミを気にしない人もいていい。だから、美白商品にもずっと反発があった。今でこそ、それが人種差別になりうるという議論が起こり始めているけど、それに加えて、白い方が美しい、という”美しいの定義”を誰かがひとつにしようとしているのが嫌だった。