暑い夏には熱い物語を。【TheBookNook #2】
1990年代出版の作品のため時代や性差の違いが感じられる反面、時代が変わっても少年少女の抱く焦燥は変わらないという現実を突きつけられます。
何より、いつかは忘れてしまうような一瞬の感情や光景を掬いあげている鷺沢さんの言葉は子供にも大人にも真っ直ぐに作用します。ぜひいろいろな年代の方に手に取って頂きたい一冊です。
■暑い夏に、熱い物語を
夏に読みたくなる作品、まだまだ沢山ありますが、今回は“今夏の私”が読みたくなった三作品をご紹介させていただきました。
冷たい麦茶でも飲みながら「 夏」の暑さを全身に感じて読書するのはとても気持ちの良いものです。ぜひ、暑い夏だからこそ楽しめる熱い物語を皆さんに味わっていただきたいです。
皆さんの夏がより濃く色づきますように。
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■「TheBookNook」について
今連載は、書評でもあり、“作者”とその周辺についてお話をする隔週の連載となります。書店とも図書館とも違う、ただの本好きの素人目線でお届けする今連載。「あまり本は買わない」「最近本はご無沙汰だなあ」という人にこそぜひ覗いていただきたいと私は考えています。
一冊の本から始まる「新しい物語」。