セカンドチャンスは誰にでも訪れる――映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』
麻薬と手を切り、家族との関係を修復し、困難に負けず人との絆を結んでいく。
ひとりではできなくても、誰かの存在があれば人生は変えられるというシンプルな真実に、勇気をもらえるのだと思います。
ただ、ボブとの出会いをチャンスに変えたのは、やはりジェームズその人の力。思えば奇跡のようなボブとの出会いも、ケガをした野良猫が人生の転機を運んでくるとは考えていなかったはず。チャンスとは、思ってもみない形でわたしたちの人生に訪れているのかもしれません。
ボブと出会い、「人生のセカンドチャンス」をつかんだ今のジェームズは、チャンスの輪を広げようと、ホームレスや動物愛護団体のためのチャリティー活動に力を入れています。本や映画で得た収益も、ほとんど寄付に回しているのだとか。
映画では、ジェームズが『ビッグイシュー』(ホームレスの自立支援を目的として発行される雑誌)を販売する場面がありますが、日本ではあまりなじみのないこの仕組みについて、来日を機に支援と理解を呼びかけています。
あなたに、何かの出会いやきっかけを運んでくるかもしれないボブとジェームズの物語。ぜひ映画館でご鑑賞ください。
■ジェームズとボブの冒険の続きは、書籍でどうぞ
『ボブという名のストリート・キャット』(原題:“A Street Cat Named Bob: How one man and his cat found hope on the streets”)