2017年11月3日 16:00
秋のアート気分にぴったり! 愛と復讐の美しきミステリー『ノクターナル・アニマルズ』に酔う- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#27
』は、スーザンのLAでの現実の生活と交互に切り替わる形で、映画内で映像化されています。
小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』の主人公は、トニー・ヘイスティングス(ジェイク・ギレンホール二役)。
ある夜、トニーは妻のローラ、娘のインディアとともに、ハイウェイを走っていました。
だがトニーは、道中で2台の車から執拗な嫌がらせを受けます。思わずその車に向かって中指を立てたインディアに逆上したその車に車体を当てられ、トニーの車はパンクしてしまいます。
車に乗っていたレイ、ターク、ルーの3人は、一家を車から下ろし、トニーに激しく暴行を加えます。その隙に、レイは妻と娘を無理やり自分たちの車に押し込み、連れ去ってしまったのでした。
荒地に置き去りにされたトニーは一昼夜歩き続け、ようやくみつけた民家に助けを求めます。
事件を引き受けた警備補のボビーと再び事件現場を訪れ、現場検証を行うトニーでしたが、そこで衝撃的な景色を目の当たりにしてしまい……。
◼︎夫婦をめぐるラブストーリーとしても注目!
本作の魅力は、スーザンの暮らすLAでの生活と、小説『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)