くらし情報『実は難しい、素敵に見せるニット選び。「愛せる1枚」の選びかた』

実は難しい、素敵に見せるニット選び。「愛せる1枚」の選びかた

2018年2月15日 13:00
 

■ニットは一番差が出るトップス

現代において女性が上半身に身に着ける服のアイテムは大きく分けて3つある。

1.シャツ・ブラウス
2.カットソー(ニット生地を裁断・縫製したもの)
3.ニット(編み物)

この中で、選ぶのが一番難しいアイテムがニットだと常々思っている。

なぜなら、ほんのちょっとの差で、素敵に見えるか残念に見えるか、その明暗が分かれてしまうアイテムだから。

ニットを着ていて、ハッとするほど華やかで女らしさがにじみ出る人と、何かを諦めたような空気が出てしまっている人に大きく分かれてしまう。

その差はなんだろう?といつも不思議に思っていた。

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マフラーが縫い付けられている、アルパカ混紡の変わったデザインのニット。広がった袖といい、裾といい、デザイン性が強いニットは1枚でサマになるので便利。暖かさ抜群で、雪の日に着ると幸せな気持ちになれるニット。

理由その1 ニットは「使用感」や「経年劣化」が一番表れやすい

いつもパリッと清潔感漂う、知り合いの年上女性は、

「初対面の人や久しぶりに会う人の約束があるときは、ニットは必ず新品を着ると決めている。それが難しければシャツかジャケットにする」と言う。

人は他人が着ているニットの古びた感じをさほど意識しなくともシビアに感じ取ってしまう。
その「使用感」というものは、女性を驚くほど、くすませてしまうからだと―――。

確かにそうだ。自分ではまだまだ新しいと思っているニットでも、出かけた先で陽の光や、きらびやかなお店の照明の下で見ると、驚くほど古びて見えてしまい、冷汗が出た経験は私にもある。

気のおけない親しい友人や、家族とならもちろん着こんだニットでもいいが、初対面の人にくたびれた女だと思われてしまっては絶対に損。ここぞというときは、おろしたてのニットで人に会う。それって大人の女性だからこそ、気をつけるべきことなのかもしれないと思うようになった。

理由その2 ニットは体の線を拾いやすい。

シャツやジャケットは立体的に仕立てられており、体型の補正効果がある。
コットンのTシャツですら、その生地の張りがボディラインを適度に整えてくれる場合が多い。ところが、ニットというものは、身体に寄り添い、凹凸に素直に馴染む。

これが問題。

大人になり体型にゆるみが出てくると、このニットの特性は、とたんに野暮ったさに直結してしまう。
位置の下がった胸のラインや、たっぷりと丸みを帯びた背中など、体のラインをダイレクトに拾い、表に響かせるニットというものは、よほど上半身に自信がないと厳しいアイテムなのだと最近気づいたのだ。

ハイゲージの薄手のコンパクトなニットが特にそうだ。「似合わなくなった」と感じた日を境に、ばっさり諦め、ジャケットのインナーに降格。1枚で着ることはなくなった。

身体の線を綺麗に見せるニットを選ぶコツは、あえてワンサイズ大きめを選ぶか、最初から胸まわりが緩めにデザインされているニットを選ぶこと。ローゲージのざっくりした編目の物を選ぶこと。その方が却ってボディラインを整えてくれると思っている。

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緑のミックス糸の綺麗さに惹かれたショートニット。身ごろにゆとりがあり、上半身をカバーしてくれる。かなり丈が短いので、ジャージワンピースの上から着たりして工夫している。普通の布地には出せない深みのある色はニットならでは。

理由その3 素材のクオリティと値段が比例するシビアなアイテム

羊毛(ウール)やカシミアやアンゴラといった、天然の繊維100%で作られたニットは、艶や発色、手触り、吸湿性などが抜群にいい。

逆にアクリルなど合成繊維の割合が多いニットは、毛玉もできやすく、正直なところ、見た目も安っぽさがにじみ出てしまっているものが多いように思う。

ウール100%のニットはやっぱり丁寧に手入れしていくと、ずっと長く着られる。
化学繊維のものは、1年目は問題がなくても、2年目3年目と経つ頃には型崩れしてしまい、手放すことになることが多い。

だったら、トレンド性が強い形のものと白いニットを除き、ウール素材の上質なものに思いきって投資する方がニット選びは成功するのでは?と考えるようになった。

上質なニットを着ている心地よさは、間違いなく女性に幸福感と自信を与える。そして冬の間、暖かなリラックスタイムを創出してくれる。その豊かな自分の時間のために、ニットというアイテムこそ慎重に選びたいと思っている。
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素材、形、色、すべて気に入っている、肌触り抜群のドゥーズイーエムクラスのニット。
こういった上質のニットに投資し、何枚か持つ。それはきっと「上質な大人のカジュアル」という、かなり難易度の高いおしゃれにチャレンジしていく上で大切な軸となる。

■ニットを3つのカテゴリーに分けて構築する

私は自分の中でニットを3つのカテゴリーに分けて考えている。

1.ざっくりした、緩めの大きいニット
これは下にシャツを重ね着したりすることもあるが、基本1枚でシンプルに着る厚手のニット。
デニムに合わせて辛口に着ることが多い。休日専用。

2.ジャケットのインナーに着る薄手のニット
1とは逆にコンパクトに体に寄り添うシルエットの薄いニット。
これはV字の空きが綺麗なもの、ジャケットの中でもたつかないものを選ぶ。

3.着回し重視のニットカーディガン
ニットのカテゴリで特別扱いのカーディガン。
薄手で、インナーとしても、ノースリーブやワンピースと合わせて羽織物としても大活躍。

間違いなく着まわせるアイテムだとわかっているので、気に入った色を見つけたときは迷わずお持ち帰り。そして白グレー黒の基本色は2〜3年で新品に買い替えるサイクルで回している。

この3つのカテゴリーを意識すると、ニットを買うときに迷いがなくなる。思考が整理されるからだ。

ざっくりとした大きめニットを買うときは、中途半端な丈やサイズ感は避けること。
思いきって、大きく丈も長めなものを選ぶと使いやすい。

逆に薄手の身体に沿うニットの場合は、とことんシルエットにこだわり、試着して納得した上で買う。そして素肌に触れるので、絶対に肌触りのいいものを。ここを妥協するとチクチク感が嫌で必ず着なくなるからだ。

ニットカーディガンは色が綺麗かどうかも選ぶポイント。
前ボタンの部分の作りがしっかりしているものを選ぶのが長持ちするコツ。

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同じ形で色のバリエーションを揃えているニットカーディガン。どんな派手な色でも着まわせるとわかったので、色が綺麗で上質なものを見つけながら1枚ずつ買い足している。

■愛せるニットを手に入れて、ニット1枚で絵になる女になろう!

ニット1枚で旬の空気をまとい、ゴージャスになれる女。
これが最強だと思うが、ハードルは高い。

髪、肌、鎖骨、贅肉のない背中、指先といった全身の美容にまで気を使っていないとなかなか難しい。
シンプルなニットで作るカジュアルなスタイルが、最も難易度の高い理由はきっとそこにあるのだろう。

ニットは素材の質感が最も大事で、それが良しあしを決めてしまう。
一方、女性は髪や肌や体型や白い歯や瞳の輝きといった要素が、その人のまとう空気を決めてしまう。

素材×素材。

その掛け算ゆえに、大人の女性にとって、点数差が一番開くファッションアイテムがニットなのだろうと私は思っている。

けれど諦めず、自分にとって納得できるニットを探し、ニットと自分の相性を探っていこうと今でも奮闘中。

一番忘れてはいけないのは

「そのニットを着て自分自身がいいなと思えるかどうか、幸福感を感じるかどうか」ということ。これは私の服選びにおいての揺るがないベーシックな視点だが、ニットにおいてはそれが特に当てはまる。

その視点さえ失わなければ、きっと自分にとってのベストなニットに出会えるはず。

冬の間、ずっと自分を温めて、くるんでくれるニット。
サラッと着て絵になる女を目指そう!

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