くらし情報『アカデミー作品賞ノミネート! 『シェイプ・オブ・ウォーター』はアメイジングなおとぎ話 古川ケイの「映画は、微笑む。」#39』

アカデミー作品賞ノミネート! 『シェイプ・オブ・ウォーター』はアメイジングなおとぎ話 古川ケイの「映画は、微笑む。」#39

の奇妙だが神々しくもある姿に一目で心を奪わるのだった。

次の日から密かにその不思議な生きものの元へと通い始めたイライザは、自分の大好物のゆで卵を差し出し、”彼”と心を通わせるようになる。

だが、ストリックランドが”彼”を生体解剖する計画を進めていることを知り……。

Sub5

◼︎見どころは、仄暗い青と緑につつまれた映像美

本作の冒頭から、観客はその映像の美しさに目を奪われ、すぐに『シェイプ・オブ・ウォーター』の世界に没頭してしまうことでしょう。

本作の色合いは、全体的に彩度が低く、主人公イライザのアパートの部屋から、清掃員たちのユニフォームまで、青や緑、琥珀色など水を連想させるような色であふれています。


Sub2


全編を覆う仄暗い青や緑の色合いの中で、「血と愛の色としてのみ使っている」とデル・トロ監督が語る、差し色としての”赤”がとても効いています。

また、物語を水のように変動させるために「すべてが動いている」という流動性ある映像や、水中に似せた水のしたたりを見せることができる「擬似水中撮影技術」によって、俳優たちが目を開けたまま水中のシーンを演じることができたというシーンにも注目です。

Sub4


アカデミー主演女優賞にノミネートされたイザベラ役のサリー・ホーキンスの演技はもちろんのこと、主人公イザベラの同僚で、何かとイザベラの世話を焼くゼルダ役で同助演女優賞にノミネートされたオクタヴィア・スペンサー(『ドリーム』『gifted/ギフテッド』)

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.