300年愛される楽器・ストラディヴァリウスであなたのクラシック感性を磨く
ストラディヴァリ父子は生涯で1000〜1100挺(ちょう)もの弦楽器を製作したと言われており、約600挺が現存しているそうです。彼らは、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロなど、今日のクラシックシーンに欠かせない楽器から、なんとギターに渡るまで、多様な弦楽器を製作しました。
■フランス王妃マリー・アントワネットにも愛された楽器
ストラディヴァリたちが活動した17世紀は、教会や宮廷サロンをはじめとする室内楽が盛んに催され、ヴァイオリンが世の中に普及し始めた時代でした。
ストラディヴァリウスは当時から高い評価を受け、それが奏でる音はローマ法王やフランス王妃マリー・アントワネットにも愛されたと言われるほど。
多くの製作者がヴァイオリンを生産した時代にも関わらず、ストラディヴァリウスが突出して高く評価されたのは、徹底的に楽器の質にこだわり、隅々まで丁寧に作るという職人としてのこだわりがあったからだそう。300年前に生きた職人が残した楽器……しかも、クラシック音楽の演奏シーンが室内からより大きなコンサートホールへと場を移した現代においても、なおその評価は上がっているのです。想像しただけでも、期待が高まります。