その男が「ヤバイやつか?」を見抜きたいなら〝マジックバー〟でデートせよ。
・素直に喜ばない
・眉をよせて腕を組む
・テーブルの上の道具を勝手にさわる
・流れをぶちぎって推理を披露したがる
・「でもさ、これってさ」と対抗する
・「俺、騙されるの嫌いなんだよな」と大声をあげる
・謎の知識を披露しはじめる
・盗んだバイクで走りだす
目の前で、ほかの男が偉そうにマジックをしているのが気にくわないのだと思います。負けた気がするのかもしれません。
もちろんマジシャンに自由な〝取り組み方〟があるように、お客さまにも自由な〝トリックの見方〟があります。(念のため冗談を〝〟と太字で強調しておきました)
こちらとしてはエブリシングOKなのですけれど。その連れそいの女性が「ちょっと、やめなよ!」と悲しそうな顔をする——そんな光景もみてきました。はじめて彼の本性をみたというふうに。彼らが店をでたあと、どうなったかは知る由もありません。
逆にいうと、ものすごくジェントルにみてくださる紳士の方々もおられます。
というか、ほとんどそうなのですけれど。
・素直におどろく(空気を読んでくれる)
・邪魔をしない
・気前よく笑ってくれる
・いいところで拍手やあいづちをくれる
・盗んだバイクで走りださない
こちらとしても嬉しくなります。