映画『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』感想。激動の16世紀英国を生きたふたりの女王の激しくも華麗な物語!
当時のヨーロッパは、カトリックとプロテスタントの間で、宗教戦争の真っただ中にありました。
さらにヨーロッパ西部では、ハプスブルク(オーストリアなどドイツ側の王家とスペイン王家)とヴァロワ(フランス王家)とが覇権を争い弱肉強食の世界。
そんななか、スコットランドでカトリックとして生まれたメアリー・スチュアート(シアーシャ・ローナン)は、父の急逝により生後わずか6日でスコットランド女王に即位。
幼少期、身の安全のためにアンリ2世の手によってフランスへ渡り、15歳でフランス王太子フランソワ2世と結婚します。
16歳でフランスの王妃に、18歳で未亡人となり、母国スコットランドへ王位に戻ることに。
後ろ盾になったのは、スコットランドの軍事を担ってきたボスウェル伯(マーティン・コムストン)がメアリー・スチュアートでした。
メアリー・スチュアートがフランスにいる間、プロテスタント教徒たちがスコットランドで勢力を拡大。
異母兄マリ伯(ジェームズ・マッカードル)が摂政としてメアリー・スチュアートの代わりに国を統治していました。
長老派の指導者ジョン・ノックス(デヴィッド・テナント)