映画『リヴァプール、最後の恋』感想。伝説的なハリウッド女優グロリア・グレアムのロマンスの実話!
数年前、プリムローズ・ヒルのゲストハウスに滞在をしたとき、ふたりは出会います。
ピーターは駆け出しの若手舞台俳優で、グロリアは落ち目の映画スターでした。
グロリアはモノクロ映画の時代に活躍し、『悪人と美女』(52)でアカデミー賞助演女優賞を受賞した大女優でしたが、その後存在感を失っていました。
50代になるとイギリスの小さな舞台に出演するように。
当時、20代だったピーターは、グロリアと出会ったとき、彼女がそんな大女優だとは知りませんでした。
けれども気が合うふたりは、すぐに友人となり、恋人になるのに時間はかからなかったのです。
ふたりはグロリアの拠点となるニューヨークに行きます。
ピーターは、グロリアの母親や姉と初めて夕食を共にしますが、世間を騒がせたグロリアの過去の結婚が一因で、家族関係が良くないことが理解できました。
そんなある日、ピーターにイギリスから舞台出演のオファーが舞い込みます。
彼は、アメリカでの今の生活を壊したくないと諦めようとしましたが、この話をきっかけにふたりの関係は長くは続きませんでした。
さらにグロリアは、2度目の癌告知を受け、そのことをピーターに頑なに隠し続けていました。