燻した竹材で提案する日常の台所道具
竹工芸作家・下本一歩
自ら切り出した竹を窯で燻し、その独特の色味や風合いと竹本来の節を活かしながら、高知の山奥に構えた工房で台所道具をつくる下本一歩さん。元々は炭焼きが生業だった下本さんが、素材としての「竹」の魅力に惹かれ、炭焼きの合間をぬって道具作りを始めてから約8年。今や
竹工芸の台所道具を20アイテムほども展開する、地元高知県では知る人ぞ知る人気作家のひとりです。
孟宗竹(もうそうちく)や
四方竹(しほうちく)など、土地に因んだ竹材ひとつひとつを丁寧に削りあげてつくるその道具たちはとても表情豊かで、1度手にすればその手馴染みの良さと、自然の造形を巧みに取り込んだフォルムの美しさに心を掴まれます。
お玉とトング
お玉(大)¥4,500 トング(大)¥3,800 (すべて税込)
8年前に作りはじめてからのロングセラーでもある、竹の節を活かしたお玉。持ち手の部分には四方竹を使用。インパクトのあるフォルムは、お玉の表面が程良くラフになっているため、お味噌などを溶かす時にも便利。燻した色味と節をデザインに取り込んだトングも人気。
おしゃもじ風の大さじ
おしゃもじ風の大さじ¥3,800(税込)
柄に刻んだ細かい線は、表情を与えるとともに滑り止めの実用性も兼ねている。混ぜご飯や炊き込みご飯、バラ寿司などに添えると映えます。
コーヒーメジャーと茶さじ
コーヒーメジャー ¥3,600、茶さじ ¥2,400 (すべて税込)
見ているだけでコーヒーの焙煎香が漂ってくるような、味のあるコーヒーメジャー。コロンとしたフォルムが魅力で、使い込むほど風合いが増していきます。
バターナイフ
バターナイフ(各種)¥2,000(税込)
バターだけでなく、スプレッドやディップ、いろいろなものを
“塗って広げる”ために活躍する下本さんのバタ―ナイフ。手馴染みがよく、塗る行為そのものが楽しくなります。
お箸
奥から、(23,5cm、22cm)共に¥1,800、手前18.5、17cm ¥1,500(すべて税込)
お父さん、お母さん、こども、川の字に並んだお箸も節の活かした風合いが魅力。こどもの頃から、こんな手馴染みのよいお箸が使えたとしたら幸せです。
特に作家もの・クラフトアイテムにおいて、まだまだ知らないことだらけという方にお勧めしたい第一歩が、
自分のセンスに合うお店を見つけること。
作家ものの器やクラフト作品を扱う店は全国津々浦々たくさんありますが、大切なのはそこに置かれる器の
ラインナップや価格帯が自分にしっくりくるお店であることです。
セレクトのセンスに共鳴できるお店であれば、訪れるたびに新しい発見があったり、お気に入りの作家さんの情報を入手できたり、器の使い勝手、アレンジのアイデアなどを共有できたり、といろいろな意味で楽しみが広がりますよ。
取材協力/
・「folk_(フォルク)」
MAIL:folk.jpn@gmail.com(無休)
http://folk.theshop.jp/
・小牧広平
http://folk.theshop.jp/items/861855
・鎌田奈穂
http://www.nahokamada.com
・下本一歩
テーブルギャラリー TEL:088-882-7030