2015年7月16日 12:00|ウーマンエキサイト
アツイ夏の風に気分があがる! 初心者でも楽しめるタンゴ3選
長い間、フラメンコやサルサ、タンゴなどラテンの音楽やダンスは、日本人には本来向かないんじゃないか? という偏見を持っていました。生々し過ぎる! というのがその理由です。しかし周囲には、休職してスペインにフラメンコ留学したり、サルサやタンゴを習う友人がいつの間にか増えたりして、気がついたら違和感ナシ! もともと聴くのは好きだったのですが、今では夏の熱い風を感じると、なくてはいられない身体に…。
©muro
情熱的なだけでなく哀愁が漂い、エキゾティックな雰囲気を味わえるラテン音楽は、実に魅力的です。中でも、19世紀半ば、アルゼンチンのブエノスアイレスを中心に生まれたタンゴミュージックは、“聴かず嫌い”でいるにはもったいない美しさ。ラテン音楽を、初めて聴く方にも楽しんでいただける音源を3枚、ご紹介しましょう。
タンゴの王道、カルロス・ディ・サルリの哀愁が胸に染みる20世紀半ば、ブエノスアイレスで最高の人気を誇ったタンゴ六重奏団を率いるマエストロでピアニスト、
カルロス・ディ・サルリのベストアルバムがこれ。1曲目の「エル・チョクロ(トウモロコシという意味)」は、タンゴ界初期の大物、アンヘル・ビジョルドが作曲したスタンダードナンバーですが、数ある演奏の中でも、ディ・サルリは最高の名演といわれています。
私がディ・サルリを知ったのは、実は「愛されるために、ここにいる」というフランス映画で使われていたから。それも単なるBGMではなく、パリの街中にあるタンゴ教室のレッスンで流れるという設定で。タンゴという言葉から想像される華やかさはなく、ごく普通の男女が仕事帰りに習いに通うような地味なシーンでした。だけど、たまらなくせつない。それ以来、タンゴは私を離してくれません。ぜひ聴いてみてほしい1枚です。