連載記事:普通のママでもできる投資
お金を増やすための重要なポイント、「複利」とは?(普通のママでもできる投資 Vol.17)
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前回、「分配金」についてお話ししました。
「分配金」には、「普通分配金」と「元本払戻金」(かつては「特別分配金」と言われていました)の2種類がありましたね。
「普通分配金」は、運用収益から分配されますが、「元本払戻金」は、自分が投資した元本の一部が払い戻されたものです。
ですから、「普通分配金」には、運用益の20.315%が源泉徴収されますが、「元本払戻金」は、もうけではないので、課税されません。
分配金の受け取り方は2タイプ、どちらがお得?
投資信託を購入した場合、「分配金」の受け取り方には一般的に、
・そのまま現金で受け取る(分配コース)
・支払われた分配金で同じ投資信託を追加して買い付けて行く(再投資コース)
という2つの方法があって、選択することができます。
税金は、どちらの方法でも同じようにかかります(ただし、「NISA口座」は、一定額までは非課税です。NISA口座についてはまた改めてお話しますね)。
では、どちらの方法がより、お金を増やすのに向いているのでしょうか。
皆さんは、「複利」という言葉を聞いたことがありますか?
複利は、よく「雪玉」にたとえられます。小さい雪玉は、ひと転がししてもあまり雪はつきません。でも、雪球が大きくなると、ひと転がししたとき、たくさんの雪がつきます。転がしていくにつれ、雪玉はますます大きくなっていきますね?
複利は、利息がつくと、その利息も含めた元利合計(元本と利息を合わせたもの)を新たな元本として利息がつくのです。利息が利息を生むというわけです。
たとえば、毎月、3万円ずつ(年間36万円)、年利3%(!)の利子のつく定期預金というものがもしあると仮定して、それに20年間預け入れたらどうなると思いますか?
複利で増えて、なんと967万3,200円になります!(ただし、計算方法によって多少違いがでてきます) 複利は、時間の経過とともに効果が大きくなるのです。
ちなみに、「借金が雪だるま式にふくらむ」という言い方をするのも、複利でどんどん利息が増えてしまうということです。