旅をしながらおいしい食育体験を! ユネスコ食文化創造都市・鶴岡をめぐる親子旅へ
■【日本海きらきら羽越観光圏 ~秋田・山形・新潟エリア】
フルーツの収穫体験、塩づくり現場を見学
今回筆者が旅した鶴岡市を含む、日本海岸沿いの秋田県・山形県・新潟県の10市町村からなるエリアは、「
日本海きらきら羽越観光圏」と呼ばれています。
このエリアは、豊かな自然に恵まれた食材の宝庫。どの季節にいっても旬の食材があふれています。旬の食べ物は味もよく、栄養も豊富。子どもにとっては
日本の四季を再確認するチャンスでもあります。
▼メロン、ブドウ、ナシ…フルーツが豊富!
子どもが大好きなフルーツも豊富で、夏は庄内砂丘で採れる「
庄内砂丘メロン」がシーズン。メロンの販売はお盆くらいまでですが、8月からは鶴岡市などでブドウがシーズンを迎え、秋以降は酒田市名物「刈屋梨」の季節。ブドウもナシも現地で収穫体験が楽しめます。
手前のメロンは、JA鶴岡オリジナル品種「鶴姫レッドメロン」。JA鶴岡西郷選果場内では毎年7月にメロンの食べ放題も!
▼日本海エリアでは、カキの旬は夏!
一般的に冬が旬のイメージがあるカキも、このエリアでは夏が旬。道の駅などでは、殻をむいてそのまま食べさせてくれます。
岩ガキは1つ500円前後~。大きくぷっくりした岩ガキは旨みも濃厚!
今回は
「さかた 海鮮市場」(山形県酒田市)、
「道の駅鳥海ふらっと」(山形県遊佐町)、市観光拠点センター
「にかほっと!」(秋田県にかほ市)で、岩ガキをその場で食べさせてくれるお店を見かけました。岩ガキはお盆頃までがシーズンですが、秋になると鮭などが旬を迎えます。
▼子どもの本格的な「お寿司屋さんデビュー」に最適
カウンターがあるような
お寿司屋さんは、小さな子連れでは行きづらいこともありますが、このエリアにはアットホームなお寿司屋さんがいっぱい。
「すしまる」のにぎり寿司
地元の人はもちろん、旅行者にも人気の
「すしまる」(山形県酒田市)、天然魚にこだわる
「鮨処 朝日屋」(山形県鶴岡市)などでは、本格的な味を子連れでも気軽に楽しめます。
▼塩づくりの現場を見学、塩ソフトも!
海水浴場も多い日本海沿岸のなかでも、美しい海の代名詞になっているのが、新潟県村上市の「
笹川流れ」。国の
名勝天然記念物に指定されており、ユニークな形状の岩々が織りなす絶景が続いています。
笹川流れ 塩工房 Salt & Cafe。塩の原料は笹川流れの海水100%
その笹川流れの海水を使った塩作りの現場を見られるのが、「
笹川流れ 塩工房 Salt & Cafe」。店には工房が併設され、薪を焚いて塩を作っているところを見られます。
各種塩の味見も可能。写真は「玉藻塩」
見学のあとは裏手のカフェで、海を眺めながらひとやすみ。ホンダワラという海藻を加えて炊き上げた旨みのつよい「
玉藻塩(たまもしお)」をふりかけた塩ソフトクリームは絶品です。