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日本において第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代を「団塊の世代」といいます。この名付け親となったのは、先日亡くなられた堺屋太一さんです。“団塊”という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回、取り上げるのは
「団塊ジュニア世代」です。「団塊の世代」の子どもたちにあたり、第二次ベビーブーマーとしてその人口の多さに親世代同様、ライフステージが変わるたびに注目され続けています。
ifs世代研究ラボで定義している団塊ジュニア世代とは、1971~1976年生まれ、現在42歳~47歳くらいの方を指します。この年代の方は、いま、あらためて「自分の時間」を意識するタイミングにあるのではないでしょうか?
■“違う世界”を暮らしに加える時期とは
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団塊ジュニア世代に「お金を使いたいことは?」と聞いて見ると、外食や国内旅行など、
「外での時間を充実させること」と、ファッションやボディケア・スキンケア・ヘアケアなど、
「自分自身への気遣い」が挙がります。
「親や家族との時間を大切にしたい!」と、お祝いごとなどをきっかけに食事に出かけたり、旅行したりする人も多いようです。また一人の女性として、子育て終了を機に仕事をあらたに始める人も。
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高校や中学の同窓会など大掛かりな再会もスタートするこの頃は、子離れした友人たちと久しぶりに集まる機会も増え、学生時代の思い出話に花を咲かせている人もいるかもしれません。そんな場では、「第二の人生どうしていくか?」なんて話で盛り上がっているのではないでしょうか?
このように、「団塊ジュニア世代」はこれまでとは
違う世界を暮らしに加えていく時期を迎えているのかもしれません。
■ファッションへの違和感を感じ始めたら…
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そんな世界が増えていく時期に、あらためて気になるのが、自分の身だしなみ。40才を過ぎた頃から
「何だか好きだった服が似合わなくなってきた気がする…」とか、
「自分に似合うものがよくわからなくなってきた」といったとまどいを感じることが増えるようです。
どんなにケアしていても肌質や髪質の変化から、ちょっとした色合いや質感、見た目がこれまでのしっくり感とは異なって感じることがあります。「まだ大丈夫」と思っていても、もしかしたら遠くない将来にそんな風に感じることがあるかもしれません。
そんな年代でもある「団塊ジュニア世代」だからこそ、“今”あらためて、自分に似合う服や、自分の肌や髪に合うケア剤を探してみたくなるタイミングでもあるようです。
Q.ジャンル別消費意欲は?
1位 家の外での食事 30.3%
2位 国内旅行 29.5%
3位 ファッション 26.2%
4位 家での食事 23.0%
5位 ボディケア・スキンケア・ヘアケア 20.5%
※伊藤忠ファッションシステム「生活者の気分’18-19」Webアンケート調査より(41~46歳女性・122名が回答)
■自分磨きの参考は、SNSよりも…!?
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では、そんなファッションの悩みを抱えたとき、団塊ジュニア世代はどんなところから情報を入手していることが多いのでしょうか。
彼女たちが大学生の頃にWindows 95が発売され、インターネットは身近な存在になりました。その後、SNSが登場し、生活の一部となるのは30代後半になってから。
個人的なSNSを介して情報を集めるよりは、
公式サイトを使って情報へのアクセスが多いようです。また友人など一般人のSNSよりは、名の知れた方のSNSを参考にする傾向が強め。ファッション誌についても、積極的に購入するわけではないけれど、美容院などで読むなど、今も情報を確認するためのツールとして抑えでチェックしているようですね。
いずれにしても、あらためて自分磨きに取り掛かり、新たなステージへと向かう団塊ジュニア世代のこれからの暮らしに注目です!
Q.ファッション購入時の情報源(リアル+ネット)は?
1位 ポータルショッピングサイト 53.4%
2位 ショップのホームページやブログ、ショッピングサイト 51.8%
3位 よく行く店やブランドの店頭 47.9%
4位 ファッション誌 41.8%
5位 有名人や読者モデルなどのブログ 29.4%
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