連載記事:苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」

片づけはまず財布から? 「欲張らない、無理しない」が成功の秘訣【苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」 Vol.2】

苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」

苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」

世の中は空前の片づけブームですが、いろいろなメソッドを試してみたものの、うまくいかないという人も多いのでは? そこで、ASD(自閉症スペクトラム)当事者であり『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす…

片づけはまず財布から? 「欲張らない、無理しない」が成功の秘訣【苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」 Vol.2】

イラスト:花津ハナヨ


『発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本』の著者・村上由美さんは、実はASD(自閉症スペクトラム障害)を持つ発達障害当事者。発達障害の特性としてよくあげられるように、以前は、本当に片づけが苦手だったそうです。

本書では、そんな発達障害当事者ならではの工夫によって編み出された片づけのコツがつまっています。第2回インタビューでは、「片づけが苦手な人は、どこから手をつけたら良いのか?」をテーマに、具体的な片づけ方法についてうかがっていきます。




片づけはまず財布から? 「欲張らない、無理しない」が成功の秘訣【苦手が得意に変わる「片づけの最強メソッド」 Vol.2】お話をうかがったのは…
村上由美(むらかみ・ゆみ)さん


言語聴覚士。上智大学文学部心理学科、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院(現・国立障害者リハビリテーションセンター学院)聴能言語専門職員養成課卒業。重症心身障害児施設や自治体などで発達障害児、肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に従事。著書に『アスペルガーの館』(講談社)、『声と話し方のトレーニング』(平凡社新書)、『ことばの発達が気になる子どもの相談室』(明石書店)、『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(翔泳社)などがある。



■片づけ下手「一番最初に手をつけるのは“財布の中身”から」

――片づけが苦手な人は、まず、どこから手をつけたら良いのでしょうか?

村上由美さん(以下、村上さん):最初に手をつけるべきところは、財布です。なぜなら財布は、お札やカードなど、入れるモノのサイズがだいたい決まっていて整理しやすいから。

ほかにも、スペースが小さいので早く整理が終わって達成感が得やすいというメリットや、毎日使うモノだからこそ、片づけの効果を感じやすいというメリットもあります。

――財布って、意外と私の中ではブラックボックスで…。
領収書やスタンプなどがどんどんたまってしまい、すぐ散らかってしまうのですが(苦笑)。


村上さん:財布の中身は、定期的に見直す必要があります。レシート類などは、最低でも週2回見直したいですね。買い物に行く曜日は、たいていの方がだいたい決まっているものなので、「○曜日と△曜日にやる」というふうに、あらかじめスケジュールに組み込んでしまうと良いですよ。

――財布の中身を整理する時のポイントは何でしょう?

村上さん:使用頻度を見極めることです。一度、財布の中身を全部出してみて、使用頻度ごとに分けてみましょう。「毎日から週に数回」「週1回~月数回」「1~2カ月に1回」「それ以下」というふうに。そして、使用頻度の高いモノは財布にしまい、それほど使用頻度の高くないモノは財布とは別管理にします。


ちなみに、私の財布は、現金と最低限のカード類のみでコンパクトに。保険証や診察券といった、それほど頻繁には使わないカード類は、財布とは違うカード入れで管理しています。カード入れは、1枚ずつ入れられる仕切りがついているものが、探しやすく便利ですよ。

――なるほど。使用頻度によって、別管理にしているのですね。

村上さん:中身を整理すると、自分にとって選ぶべき財布は、次の3つのどれかになると思います。

1. 現金と必要最低限のカード類だけが入るコンパクトな財布。

2.現金とカード類のほか、一時的に保管するレシートやクーポン券を入れるポケットがついている財布。


3.1.のコンパクトな財布と、頻繁には使わないカード類を入れるカード入れの組み合わせ。


ちなみに、私は3.なのですが、どれが正解というのではなく、大切なのは、どれが自分にとって心地良いかを見つけることです。


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