子どもの学習に「付きっきり」はNG? 英語教材を展開するサンリオに聞いた“子どもを惹きつける”秘密
「英会話を学ぶのはもちろん、クラスメイト同士で協力しながら映画を制作するという共創力やコミュニケーション力を育むための教室。自分たちが作った映画が形になるという達成感は、子どもたちにとって大きな成功体験になるはずです」
そもそも、なぜキャラクターでお馴染みのサンリオが子どもの英語教育に乗り出したのかというと、同社の理念が「みんななかよく」ということから。そのためにはまず「自分となかよく」なることが大事で、子どもの自己肯定感を高めることにも繋がるといいます。
「お子さん1人1人の良さを認め、次はその良さを伸ばそう、育てようという教育の領域へと自然に繋がりました。中でも英語教育からトライを始めたのは、子どもたちが生きる未来は、今よりもっと国境を超えて『なかよく』することが求められる世界がやってくると考えたからです」
何十年も言われていることですが、小学3年生から必修化された現在は、英語学習からは逃れられません。どうせやるなら、子どもがみずから楽しめるのが一番。ただ、せっかく英語を話せるようになっても、「学校で流暢に話すと笑われる」といった風潮は今なおあるよう。
「幼少期から英語を学ぶ子が増えている一方で、小3で初めて英語に触れる子もいるという二極化した現状がそうした“からかい”の風潮を起こしているのかもしれません。