4人に奇跡のような共通点が発覚。運命の歯車を動かした“謎の女”の存在【いちばんすきな花#7】
彼女が椿のことをどう思っているかは分からないけれど、椿にとっては記憶に残る友達でした。
ゆくえにとっての美鳥ちゃんは「高校の頃の憧れの塾の先生」。そして唯一、今でも美鳥ちゃんの連絡先を知る関係でもあります。
紅葉がずっと探していた、椿の家の前の家主がまさにこの美鳥ちゃんであり、小花先生。紅葉にとっての小花先生は、「高校時代の先生で、ずっとイライラしていて、みんなに嫌われていた。でも唯一、紅葉の本当の苦しみに気づいてくれた人」。
夜々から見たみどちゃん(美鳥)は、「大好きな従姉妹のお姉ちゃん」。親と折り合いが悪いなど、いろいろあったようだけど、ぽわーっとした柔らかい人で、少しだけ一緒に住んでいたこともあるようです。
こう並べると、まるで同じ人とは思えないような、印象の違いに驚きますが、人間ってある人にとっては悪人でも、ある人によっては善人だったり、たくさんの面を持ち合わせていて、人によってどの面が見えるかで印象ってガラッと変わるものです。それを極端に表すような面白いほどの多面性を持った美鳥ちゃん。果たして実際はどんな人なのでしょうか。
■チグハグに見えて、実は一貫性のある美鳥ちゃんの人間性
いろんな話をつぎはぎのように合わせると、美鳥ちゃんの粗暴な面にはきちんと理由があるように思います。