もはや奇跡ではなく呪い。誰ひとり幸せにならない選択と真実の告白【君が心をくれたから#7】
※このコラムは『君が心をくれたから』7話までのネタバレを含んでいます。
■富士急のアトラクションばりの激動の数ヶ月
とうとう太陽(山田裕貴)と念願の両思いになったと思いきや、突然の祖母の死。そしてもうすぐ触覚を失ってしまう、という、富士急ハイランドのアトラクションもびっくりの高低差で、激動すぎる人生を数ヶ月で歩んでいる雨(永野芽郁)。
五感を失うことを、「病気」という名目で太陽に告白したものの、詳細なタイムリミットまでは伝えていません。そのためか太陽は失うまでの期間を、実際よりも長いスパンで考えているよう。
まもなく視覚を失う期限に焦る雨は、どうにかそれまでに太陽の花火を見ようと、桜祭りに花火を上げてほしいと太陽に持ちかけるのですが、「次の春までには」と悠長な返事。太陽としても、早く雨に花火を見せたいという気持ちはありつつ、目の問題や、実力が見合わない現実が分かっているからこそ、「今はまだ」という本心があるようです。
五感失うタイムリミットを伝えてしまえば、太陽がそれまでに花火を完成させられなかった時に、自分を責めてしまうだろうと、雨はそれ以上は何も言えず口をつぐんでしまいます。