くらし情報『変なドラマかと思ったけど……。『おいハンサム‼︎2』に“人生の醍醐味”を教わった話』

変なドラマかと思ったけど……。『おいハンサム‼︎2』に“人生の醍醐味”を教わった話

恋愛もご飯もおいしいところをちょこちょこ食べた方がいいと思っていた不倫体質の由香が、お腹いっぱいになること、つまり“満たされること”は幸せなのだと気づいた第3話は、大袈裟ではなく、日本中すべての人に見てほしいエピソードである。

■『おいハンサム‼︎2』が教えてくれた人生の醍醐味

さらに最終回一歩手前、第7話も紹介したい。伊藤家の日常の“象徴”である母が、体調を崩してしまう回だ。神妙なトーンの父から連絡を受けた娘たちは、すぐさま病院に駆けつける。これまで当たり前のようにあった伊藤家の日常が、初めて揺らいだ瞬間だった。

家族で無事を祈る中、母がよく作ってくれたサンドイッチのことを思い出す。一人前にしてはいつも多めの量だった。紫蘇やチーズが入ってて、どこを食べてもおいしいようにバターやマヨネーズを隅々まで塗ってくれて、パンの耳もきれいに切られていた。
もしかしたら、おいしいサンドイッチを家族に食べさせるために、母はひたすらパンの耳だけを食べていたのだろうか。娘たちが母の深い愛情に涙していると、そのサンドイッチ美談を横で聞いていた父から真実を告げられる。実は大量に余ったパンの耳を、オーブンでカリッと焼き、ラスクのようにして酒のつまみにすることが、母の楽しみだったのだ。

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