2015年7月19日 19:30
ハイスピードな東京に乗っていく止まらないデザイン。グエナエル・ニコラに聞く、日本のデザインの未来【Interview】3/4
外国にいると日本のことはまったく分からない。ブラックホールというか、ホワイトホール。分からないけどいい感じ(笑)。日本に来てから、文化の深さを知りました。
――日本がデザイナーにとってパラダイスだということは、海外で理解されているんですかね? ニコラさんが来日した20年前に比べて、日本でデザインしたいと思っているデザイナーは増えているのですか?
日本に来たいと考えているデザイナーは増えていないですね。若いデザイナーや学生は、有名なところや、そのときに元気な国や都市、場所を目指します。今なら上海や香港に見に行って、写真を撮って、新しい建築を巡りますが、個人的には、本当は場所は関係ないと思っています。私が初めて東京に来たときは、だれが、それを、作っているのかを探しました。
時代によって、プロデューサーだったり建築家だったり、時代と人が大事で、場所は関係ない。その時代とその場所のダイナミクスさとコネクトしなければならない。私の場合は坂井直樹さんに手紙を出して、会うことが出来て、すごくお世話になりました。お寺が好きで日本に来ましたとかは自分に関係ない。
――日本と言うよりTOKYOですね。
日本は止まれない。