二人三脚で生まれたアキラナカの“クチュールニット”に込められた技と熱量【対談】中章×早川靖子--1/2
それで意気投合したんです」
この花の表現は、ニットに対する深い造詣と確かな技術によるもの
早川のニットに対する知識や技術と、中のデザイナーとしてのクリエイティビティが融合したニットは印象的な1枚
早川はニットにまつわる様々な技法を習得後、いわゆる手芸として編み物の参考書を数多く手掛けていた。その技術の高さは次第にファッション業界にも広がり、日本の有名ブランドのニットを次々と生み出すことになる。とは言え中の追求するイメージは、彼女にもかなり高いハードルだった。
「中さんの考えるニットはまったく新しいもので、ニットの常識とか全然おかまいなしにイメージを伝えてくるんです。でも、それを組み立てていくのはけっこう楽しいんですよ。要は、”編む”という範疇からちょっと逸脱する。『この模様とこの模様を組み合わせちゃうの?』みたいな、そういう挑戦はこちらも楽しいですね」
それから二人は二人三脚でニットの新しい可能性を模索し始める。
ーー後編に続く。
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