隅田川に「ファスナーの船」運行! 国際的アーティスト・鈴木康広の作品
海外各都市を巡る国際的アーティスト・鈴木康広の作品「ファスナーの船」が、「Edo⇄2018 すみだ川再発見!『ふねと水辺のアートプロジェクト』」の第3弾として、隅田川の吾妻橋から桜橋の川岸付近を12月14日から28日まで運行する。
©Yasuhiro Suzuki 瀬戸内国際芸術祭2010に出展
日常の何気ない風景や身近な物からインスピレーションを受け、物事の見方を変える作品を国内外で多く発表している鈴木の作品の中でも人気が高い「ファスナーの船」。水面をカンバスとし航跡波を描きながら進む姿を、金具がスライドして布を開くファスナーに見立てた本作品は、鈴木が飛行機から東京湾を眺めていた際、とある船がふとファスナーの金具に見えたことからアイデアが生まれた。
「ファスナーの船」プロジェクトは2004年にラジコンの模型からスタートし、2010年には瀬戸内国際芸術祭にて、実際に船長が操縦する作品として公開。この度、都市の「川」では初運航となる。
初運航となる隅田川は、江戸のころから庶民の遊び場であるとともに、武蔵国、下総国という2つの国を隔てる国境でもあった。そんな境界の役割を担ってきた隅田川が、「ファスナーの船」