2020年11月18日 14:00
時計界のノーベル賞「ガイア賞」を受賞した独立時計師が作る時計。スイス時計ブランド「ハルディマン」
ベアト・ハルディマンを含む約5名の時計師により作られる時計の年間製造本数は腕時計20~30本、掛時計2~3個です。
■「ハルディマン」時計の特徴
1.センタートゥールビヨン
重力の影響をなくすために開発されたトゥールビヨン。ハルディマンを代表する腕時計「H1 フライングセントラル」は、文字盤の中央に大きなトゥールビヨンが浮かんでいます。その大きさは、ムーブメント直径31.58mm(14リーニュ)の半分以上にあたる直径17.8mm。巻き上げひげ・チラネジのベリリウム銅製テンワがロービート(毎時18,000振動)で時を刻みながらゆっくり回転する様子は伝統を感じさせますが、それが中央にあることで斬新な印象を与えます。複雑機構を衝撃から守るのは、トゥールビヨンの中心にある「ハルディマン耐震装置」です。
現在では複数のブランドからセンタートゥールビヨンが発表されていますが、「H1 フライングセントラル」の特徴は「手作りの哲学」と「長きにわたるアンティーク時計修復の経験から生まれた構造」です。
トゥールビヨンのケージと、BIRD‘S TONGUE(鳥の舌)とよばれる「やすり」
「H1 フライングセントラル」