2020年11月18日 14:00
時計界のノーベル賞「ガイア賞」を受賞した独立時計師が作る時計。スイス時計ブランド「ハルディマン」
この音は、トゥールビヨンの生みの親であるアブラアン・ルイ・ブレゲの懐中時計のそれを目指したものです。なおベアト・ハルディマンによると「アブラアン・ルイ・ブレゲが今も生きていたらきっと中央にトゥールビヨンを配置しただろう」とのこと。
中央にトゥールビヨンを配したことにより、ブレゲ針の時分針は付け根にあたる部分がありません。トゥールビヨンから生えているようにも見える時分針は、文字盤上のトゥールビヨンの外周付近の小さな溝から出ています。文字盤の下にコニカルホイール(傘回しの傘のような歯車)が入っていて時分針を動かしているのです。
2.1642年以来続くハルディマン家の時計
ハルディマン家がかつて製作した懐中時計。
針のデザインは現代のハルディマンの時計に通じている。
現在、ハルディマンでは1642年以来、ハルディマン家が製作したすべての時計の修理を受け付けています。ベアト・ハルディマン自身もハルディマン家が過去に製作した時計を買い戻して収集しています。現在、ベアト・ハルディマンが作るハルディマンの時計も、かつてハルディマン家が製作した時計のように「世紀を超えて使えること」に重きをおいています。