2017年10月13日 11:15
映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』阿部サダヲ×吉岡里帆にインタビュー
けれど、だからこそ僕は、この作品に俳優としての“やりがい“を感じていました。
全力の演技で三木監督が爆笑してくれた時は、やはり嬉しい!“あ、この演技が今、監督の頭の中とマッチしているんだ”と、手応えのような感覚を掴みながら、演技に臨んでいました。
吉岡:明確なゴールがある作品だったので、それを演技で完璧に表現することはやはり難しかったですね。台詞や演技の“間”に対しても強い拘りを持たれていて、何か食い違いがある度に、はっきりとNGの指示がある。
映像に関しても、私の喉にカメラを突っ込んで撮影を進めたりと、全てに対してストイックな姿勢で、ついていくことに精一杯な時もあったのですが。
けれど撮影が進むにつれて、私は三木監督の頭の中で描いていることに少しでも近づきたい!という使命感のようなものが芽生えていました。誰も観たことがないような映画を、三木監督と作り上げよう!と。
お2人が演じたシンとふうかは、極端なキャラクター設定でしたが、役作りの上で工夫されたことは?
阿部:役作りについて、よくインタビューされるんですけど、未だになんて答えていいのか分からないんです。
どう答えたら、“この阿部サダヲの答えはシメたぞ!”て思ってくれるんだろう…(笑)