2020年6月13日 16:20
立川・プレイ ミュージアムで「エリック・カール 遊ぶための本」展 -「はらぺこあおむし」原画など展示
シリーズを、鮮やかなイラストレーションとともに紹介。この作品では、あおむしが果実をかじる場面のページに本物の穴がくり抜かれており、穴ぼこを触って物語を経験できるだけでなく、あおむしとともに時間をくぐり抜け、生き物の変身を目の当たりにすることができるのだ。
きく─歌いだす“コオロギぼうや”
一方「きく」では、生まれたばかりの“コオロギぼうや”が歌えるようになるまでの物語『だんまりこおろぎ』をピックアップ。最後の場面には、コオロギの“歌”が聴こえるような仕かけが隠れている。また、昼の空が真っ白であるのに対し、濃い青や藍色による夜空の表現も目を惹く。
かぞえる─増える動物たち
また「かぞえる」では、デビュー作『1、2、3 どうぶえんへ』を紹介。汽車に乗った動物たちが、ページをめくるごとに増える同作では、数や生き物といった要素に楽しみつつ親しむことができる。コラージュで作られた象などの生き物は、絵具の濃淡やドリッピングもリズミカルで、目にも楽しげだ。
かく─想像力豊かな動物の世界
さらに、「かく」では、青い馬や緑のライオンを暖色のグラデーションを背景に描いた『絵をかくかくかく』を紹介。ドイツの画家フランツ・マルクの《青い鳥》を見た思い出を元にした同作は、「絵のなかならば青い馬や赤いワニがいてもいいじゃない」