くらし情報『【TOKYO MER感想 最終話】人が人を救うということ・ネタバレあり』

【TOKYO MER感想 最終話】人が人を救うということ・ネタバレあり

目次

・チームの柱を失ったMER
・医療従事者の激務に対しての最大の敬意を感じるシーン
【TOKYO MER感想 最終話】人が人を救うということ・ネタバレあり

Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。

2021年夏スタートのテレビドラマ『TOKYO MER』の見どころを連載していきます。

俳優・鈴木亮平には『はまり役』は、存在しないのでは……と個人的には思う。

個人的な話で恐縮だが、筆者は鹿児島出身である。幕末の大河ドラマでは薩摩弁をよく耳にする。

誰が薩摩の人物を演じるにしても、馴染みのない方言で演じる困難さを少しでも想像すれば、たとえ地元の人間の耳に多少の違和感があるのだとしても、難解な方言で演じてもらうことには常に感謝の気持ちしかない。

大河ドラマ『西郷どん』(NHK)で鈴木亮平が西郷隆盛を演じた時、彼の薩摩弁は最初から抜群に上手かった。最初のころは毎週上手いなあと感動していた。


しかし中盤にさしかかったとき、ふと「上手いなあ」と思わなくなったことに気が付いて慄然(りつぜん)とした。

それは、もう地元の人間の耳で聞いても、上手い下手を評する引っ掛かりすらないくらい、その薩摩弁はごく自然になっていたためだ。

鈴木亮平は、そんな役者である。どんな役もとことん研究し、努力し、書かれていない部分を想像して埋め、猛烈に引き寄せてその人生を描き出す。

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