2024年4月1日 14:59
道路を横切る小さな動物 様子がおかしい…と思って近付くと?「かわいそうに」
2024年1月、アメリカのペンシルベニア州でジェイコブさんとローラさんが雪道を車で走っていた時のことです。
2人の車の前に、リス科の生き物である、野生のウッドチャックが現れました。
広いアメリカでは野生動物と遭遇するのは珍しくありません。
しかし、時々つまずきながらよろよろと歩くウッドチャックを見て、「何かおかしいよね」と感じた2人は、車を降りてそのウッドチャックを保護したのです。
ジェイコブさんたちはウッドチャックを箱に入れて、野生動物の保護施設『レイヴン・リッジ・ワイルドライフセンター』に連れて行きました。
背中の毛がないウッドチャック
そのウッドチャックは背中の毛が抜けて皮膚がむき出しになっていたのだとか。
原因は疥癬(かいせん)というダニによって引き起こされる皮膚病で、体のあちこちにかさぶたやただれもできていたといいます。
また、低体重で脱水症状も起こしていて、いくつかの開いた傷もあったとのこと。
疥癬は毛が抜けるだけでなく激しい痛みと痒みをもたらし、動物を興奮させるため、そのせいで冬眠から早く目覚めてしまったと思われるそうです。
治療を始めると、数日後には疥癬の症状は少しずつ改善してきたといいます。