「ちょっと飲んだだけ…」でも要注意! 飲みかけのペットボトルは…
これほど増殖した理由は、ミルクコーヒーに糖分やたんぱく質が多く含まれており、これらを栄養として大幅に増殖したと考えられます。
同様に、麦茶では24時間後に約3倍の9千個となり、48時間後には約10倍の3万個まで増殖しました。
麦茶でこれだけ菌が増殖した理由は、原料である大麦に炭水化物が比較的多く含まれているためと考えられます。
麦茶はミネラルが含まれており、夏の水分補給にはぴったりの飲料ですが、屋外で長時間放置しないようにしましょう。
また、同実験では、緑茶、スポーツ飲料、果汁100%オレンジジュースにおいては、細菌の増殖はあまり見られなかったといいます。
「緑茶のカテキンや果汁が酸性であることが、細菌の増殖を抑えたと考えられます」とのことです。ペットボトル飲料は多くの種類が市販されており、「上記3種と似た種類の飲料であっても、必ずしも細菌が増えにくいものばかりとは限りません。実生活ではいろいろな条件があるので、やはり気を付ける必要があります」と注意をうながしています。
※写真はイメージ
細菌が増えた飲料を飲むと…
細菌が増えやすい30~40℃の温度帯付近で放置したり、持ち歩いたりしながら飲用を繰り返すと、食中毒や腐敗の原因となる菌が混入する可能性があるといいます。