2020年4月16日 17:56
東大病院の医師による『コロナ収束にかかる年月』が話題に 投稿の内容に考えさせられる
東京大学医学部附属病院(東大病院)の放射線科医である前田恵理子さんが2020年4月12日、Facebookに新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)について投稿。
前田医師の「収束まで何年?親の覚悟」という文章はネットで拡散され、その内容に多くの人が考えさせられました。
前田恵理子医師、コロナウイルス収束には10年かかると予想
発生から4か月経った今、世界中で猛威をふるっているコロナウイルス。感染者は日々増加しています。
前田医師は、コロナウイルスが収束し、街や職場や学校にまた人が集まることができる生活になるにはあと5~10年かかると踏んでいるそうです。
感染症の終息に必要な戦略は、ウイルスの感染力や病原性の高さによって異なります。コロナウイルスの場合、潜伏期間が長い上に無症状者や軽症者の伝播力(でんぱんりょく)が強く、重傷者は医療を必須とするため、社会コストがもっとも高いのだとか。
制御に必要な条件について、前田医師は「人口の7~8割が感染し集団免疫を獲得するか、ワクチンができ集団接種が進むかの2つしかない」といいます。
前田医師は、集団免疫の獲得についてこのように持論を展開しました。