センスのいい家族が暮らす家【vol.13 アートや民芸品が息づく家・平野裕也さん、よしみさん邸】 | HugMug
年代、メーカー、テイストすべてが異なるものの、どれも使い込まれた味のある表情が漂い、食卓に驚くほどフィットしている。それぞれ異なる表情がひとつに集まる模様は、個性豊かな平野家を象徴するよう。
「椅子がとにかく好きなんです」という裕也さんは、窓辺に置かれた〈エクストレム〉のバランスチェアにおもむろに座る。一見どう座っていいのかわからないデザインながら、実はどんな風に座っても座り心地抜群という優れもの。子どもたちにとっても最高の遊び道具になっている。
リビングのかたわらに美しく佇むのは、古道具屋で掘り出し物だったという美しい本棚。引き出しには子どもたちの靴下や日用雑貨が収納されているが、見える場所に並べられた陶器たちはアーティスティック。割れる素材でも子どもたちに一度伝えると乱暴には扱わないそうで、まさにアートにあふれた住まいならではの英才教育。
タペストリーの隣にユニークなフォルムのオブジェを発見。こちらは葉山在住のリサイクラー・さいとうとおるさんの作品。流れ着いた海洋プラスチックで制作された照明で、一見オモチャのようだが、葉山らしいサスティナブルなアイテム。「この周辺に住む人は、こういうおもしろい試みをしている人が多いんです」