雅子さま描かれる次世代計画 戦争体験なき新たな天皇皇后像へ
「雅子さまは、ダイアナ元妃(享年36)の国際的な活動にも、尊敬とシンパシーをお感じになっていました」
そう話すのは、皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんだ。
「没後20年経った今も、ダイアナ元妃の人気は衰えません。その理由には、病床の子どもたちやホームレスなど世界中の恵まれない人々に対する慈善事業や、また実際に多くの国々を訪れて、国際親善やエイズに関する啓蒙や地雷問題などに取り組んだことが挙げられると思います。ダイアナ元妃が’95年にイギリス赤十字の副会長として来日した際には、雅子さまと英語で親しく話されていました。雅子さまも児童福祉問題に関心を持たれているなど共通点も多く、お気持ちが通じ合われたのでしょうね」
亡くなる直前の’97年には、アンゴラの地雷原を歩いて足を失った少女を膝の上に抱かれるなど、世界中に地雷の存在を伝え平和を求める姿勢を示したダイアナ元妃。
「雅子さまは皇太子さまからのプロポーズの際、これまでの外務省での経験を国際親善の場で生かしてほしいというお言葉をいただき、それを大切に思われて嫁がれました。新しい世代の皇室外交を、ご自分が担っていくという夢を抱かれていたのでしょう。