高い湿度で病原体繁殖…浴室の掃除で気を付けるべきこととは
1つは空気中を漂うホコリに含まれるダニやカビなどの「のど痛病原体」、もう1つがキッチン、浴室やトイレなどに多い大腸菌や黄色ブドウ球菌などの「はら痛病原体」。NG掃除法はこれらの菌による健康被害のリスクを高めてしまうというのだ。
「近年のマンションや戸建て住宅は、気密性がひと昔前に比べ格段によくなりました。また、掃除で使う道具なども、昔はなかったものが登場しています。こうした環境の変化も、多くの人たちがよしとしている掃除法が通用しなくなっている理由です」
松本さんが指摘する代表的な「NG掃除法」は次のとおり。
【寝室】寝室の掃除を夜にする
部屋中のホコリが舞い上がった後、落ちてくるなかで就寝することになり最悪!ホコリ成分のダニ、土壌菌などにより気管支ぜんそく、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症のリスク。
【トイレ】洗剤をつけてすぐに便器をこする
洗剤が汚れに浸透して効果を発揮するのには3分以上かかる。すぐにこすると殺菌効果が十分に発揮されず、除去できなかった大腸菌や黄色ブドウ球菌による感染性胃腸炎を招く。
「トイレの洗剤は十分に効果を発揮するまでに、最低3分間は必要。しつこい汚れの場合は10分間ほど放置してからブラシ掛けすると効果的でしょう」