くらし情報『映画化!『翔んで埼玉』魔夜峰央が語る「出まかせで漫画家に」』

2019年1月26日 06:00

映画化!『翔んで埼玉』魔夜峰央が語る「出まかせで漫画家に」

美内先生とは年はあまり変わらないのですが、向こうは高校生のころにデビューし、すでに売れっ子でした。でも、現場に行くと、肝心の先生が“行方不明”だったんです」

編集者が総出で捜索していた。現場に現れたのは、なんと魔夜さんが到着してから6日後だった。

「何事もなかった様子で『どうも~』という感じで入ってきて(笑)。漫画家って、締切りを守らない人ばかりです。でも私は“人と同じことが大嫌い”。だから、逆に締切りだけは守ろうと、このとき決意したんですよ」

魔夜さんの転機となったのが、’78年に発表された『ラシャーヌ!』という作品だ。それまでシリアスな作品が多かったなかで、初めてコメディ要素の入った作品だった。


「“この路線ならいけるんじゃないか”、“ギャグも描けるんだ”と自信を得ました。自分にはそんな才能がないと思っていたのに」

そんな矢先、60ページの執筆依頼が舞い込む。そのとき描いたのが『パタリロ!』(’78年)だ。昨年11月、『パタリロ!』は連載開始40周年を迎え、単行本も100巻を達成した。

「次は200巻ですね。もう40年待ってください」

魔夜峰央はまだまだ翔ぶ!

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