くらし情報『宮沢和史「『島唄』で伝え続ける平和の魂」』

2019年4月14日 06:00

宮沢和史「『島唄』で伝え続ける平和の魂」

歩く“沖縄芸能事典”のような人たちの音楽を記録しておかないとって」

宮沢さんは’12年から、1人で各地の民謡の歌い手を訪ね、「1曲歌ってくれないか」と交渉して回った。自費でスタジオを借り、録音。5年かけて録りためた曲は約260曲、参加した歌手は250人に。協力者も増え、CDを作る寄付も集まった。

’16年、宮沢さんが5年を費やして完成した17枚組のCDは、沖縄の図書館、学校、各国の沖縄県人会に寄贈された。

録音にも参加した沖縄民謡界の重鎮、知名定男さんは言う。

「気が遠くなるような作業を成し遂げた。それもヤマトンチュが。
この努力には頭がさがるね。『島唄』を作った彼だからできたんだと思います」

宮沢さんのことを、「せがれのようだ」という知名さん。「でも『島唄』発売当初は、『ヤマトンチュが島唄とは大胆だ!こんな歌なら俺は1日10曲でも作れる!』と暴言を吐きました」

しかし、『島唄』に込められた思いや、宮沢さんの活動を見ているうちに、「あぁ真剣なんだ」と見方が変わっていった。

「最初は通りすがりかと思っていたけど彼はちがった。最終的に、彼は沖縄にとどまった。

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