2019年5月15日 11:00
令和の年金術「パートでも厚生年金で将来の受給額を増やす」
「まず『ねんきん定期便』を確認するなどして、自分の状態を正しく知りましょう。50歳以上は、もらえる年金の見込み額も通知されます。これらの情報を基に、もっとも得する年金のもらい方を考えてください」(北村さん・以下同)
少子高齢化に対応するために次々と改定が行われる年金制度。令和時代には、どのように制度を活用するのが、もっとも得なのか――。北村さんがもっとも得する“年金受給術”を教えてくれた。
【受給術1】加入期間を増やして年金を増やす
「平均寿命は、女性で87歳を超えています。死ぬまで受給できるものですので、いかに受給額を増やすかがポイントです」
大学生時代や、転職、結婚時などに未納が生じるケースが多い。
「基礎年金の支払いは20歳から60歳までの40年間で、それ以上は積み立てられません。
しかし未納期間がある場合、60~64歳までの間に支払うことができます。目安として《支払った年数×2万円=1年間にもらえる基礎年金額》となるので、可能な限り未納を埋めることが大切です」
’16年から、パートでも、従業員数501人以上の企業で週20時間以上働いていて、年収106万円以上などの条件に当てはまる場合は、厚生年金への加入義務ができた。