新田恵利さん「車いすの母のために畳を床張りにDIYしました」
そしてDIYは、費用の節約にもなるし、自分自身の楽しみにもなるんです」
タレントの仕事と家事と介護を両立する新田さんに、自分でできる介護リフォームについて聞いた。
新田さんは’00年に建てた二世帯住宅暮らし。1階に母と兄が暮らし、2階と3階に新田さん夫婦が暮らす。新田さんと兄が分担で母の介護をしていて、それを新田さんの夫がサポートしている。
骨折直後は寝たきりで、要介護4だったひで子さんも、きょうだいの献身的な介護と、リハビリに励んだ本人の努力もあって、要介護3に回復。車いすで動けるように。車いす生活になった母を見て、気づいたことがあったという。
「母が急に寝たきりになったとき、居間の和室の畳の上に、じゅうたんを敷いて、そこに介護ベッドを設けたんです」
当然、母がベッドに出入りするたび、同じ場所を通ることになる。
「畳がだんだんと凹んでいって……。特に方向転換のために回転する場所がひどかった。じゅうたんがたわんで、段差やシワになってしまい、母はスムーズに車いすを動かせなくなっていました。転んだりしてケガをする前に、改善しようと思ったんです」
一定の条件を満たせば、介護保険制度を使って、リフォームの補助金を受けることもできることは、もちろん新田さんは知っていた。