2019年6月10日 11:00
陛下“ご学友”アンドルーさん明かす「御所での焼きそばパーティ」
もしかしたら、陛下は外国人のアンドルーさんとの英語によるやり取りの中で、ほかの学友の前でも出すことの少ない“等身大のご自分”を、お見せになっていたのかもしれない。
後日、アンドルーさんのこんな申し出を、陛下はご快諾された。
「よろしければ、僕に英語のお話し相手をさせてください」
以後、月に2回ほど、御所に招かれるように。それは高等科時代以上に濃密な、陛下との日々だった。
「英会話以外にも、御所内を一緒に歩いたり、音楽室で楽器を弾いたりもしました」
御所に招かれるときは、いつも当日の昼ごろに、侍従を通して連絡がきた。急いで支度して、午後2時には御所に。陛下と一緒に午後のお茶を楽しみ、ときに夕食まで。陛下が成人されて以降は、ともにお酒も楽しんだ。
「その間は陛下も自由時間です。だから、僕を呼んでくださるわけです。自由時間ならば、たまには外で会ってもいいのでは、と疑問に思うことも当時はありました。でも、そういうわけにはいかないんですよね。ほかの学友も、僕ほど頻繁に遊びに来てはいなかったようですから……御所のなかで、もしかしたら陛下は孤独を感じていらしたかもしれません」
しみじみとこう語りながら「でも」