きのう何食べた?ゲイの葛藤語る西島の名演に涙する人が続出
と現実を突きつける。すると、シロさんはゆっくりとこう語り始める。
「俺、ずっと考えてたんだよね。両親は……。俺がゲイだとわかったとき最初にどう思ったんだろうって。で、こう思った。きっと両親は俺がゲイだとわかったとき俺のことかわいそうな子だって思ったって。次に俺がこんなふうになってしまったのは、『私たちの育て方が悪かったんじゃないか……』って自分を責めたかもしれない。
だから。だからさ……。ゲイの何たるかを知ってほしいってことじゃなくて、少なくとも今俺が、両親が思っているよりも不幸じゃないんだってことをわかってほしくて、ケンジをうちに連れて帰ろうと思ったんだ」
料理仲間の富永(田中美佐子)や弁護士事務所所長の上町(高泉淳子)らと話し、親心に触れたシロさんの決意。これまでずっと冷静だったシロさんだが、言葉に詰まりながら涙を流す姿にはゲイとしての葛藤や両親への思いが込められていたのではないだろうか。ネット上でも西島の名演技にもらい泣きする人が続出。
《シロさんを演じる西島さんが、歳をとっている加減がいい。親の想いも自分の行く末もだんだん分かるようになり一緒に暮らす相手とのことも自分の親のことも大切にしているところ。