税制破綻した市、日本一リッチな村は?話題自治体の年金手取り
「愛知県豊田市は、トヨタ自動車やその関連企業が多く、法人税の収入が多い。また、ホタテ漁が盛んで、住民の平均年収が“日本一の村”である北海道猿払村は、国民健康保険の加入者に高収入な漁師さんが多いため、村の財政が潤っていることが考えられます。さらに、自治体の財政力を表す『財政力指数』全国1位の愛知県飛島村は、火力発電所や大型コンテナ船が接岸できる飛島ふ頭などを有している一方、人口が少ないので、税収が多く社会保障費などの支出が少ないためでしょう」
とはいえ、財政破綻をして、全国唯一の財政再生団体となった北海道夕張市、ディズニーランド7個分の大きさで“日本一の小さな村”といわれる富山県舟橋市なども手取りが多いのは?
「夕張市はずっと国民健康保険料が高かったそうですが、今年度から積み立ててきた準備基金を有効活用し、保険料の高騰を抑制したそう。また、舟橋村は人口増加率が全国トップクラスで、現役世代の割合が多く、財政が健全です。ふるさと納税で全国1位となる約500億円(’18年度)の寄付金を集めた大阪府泉佐野市は、社会保険料の抑制ではなく、別のところで還元しているのかもしれません。