チャゲが語るデビュー40年「もう一度、ASKAと一緒に歌を!」
運も味方した。
大物歌手の出演キャンセルの穴埋めに、急きょ『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)に出演し、『ひとり咲き』を歌うと、翌日からレコード売り上げが跳ね上がった。
デビュー直後から、力を入れていたライブツアーも、大会場では空席ばかりが目立ったが、『夜ヒット』以降、その空席がみるみる埋まるようになっていった。
デビューは順調だったが、3枚目のシングル『万里の河』のあとは、ライブ動員は多いのに、レコード売り上げが伸びなかった。
「音楽業界の七不思議のように言われていました」
デビュー10周年の’89年、CHAGE and ASKAは活動休止を発表。ASKAはロンドンで本腰を入れて音楽を勉強したいと言いだした。
「ASKAは当時、光GENJIなどに音楽提供もしていましたが『ヒットメーカーという肩書に甘えちゃダメだ』と言ってね。すごいもんですよ。
当時は英語も満足にできなかったのに。俺は俺で、バンド活動をしたかった。憧れていたのはビートルズですから」
1年後、ロンドンのASKAから連絡が入った。
「ロンドンでレコーディングせんか?」
このときレコーディングしたのが月9ドラマ『101回目のプロポーズ』(’91年・フジテレビ系)