泰樹役・草刈正雄「『なつぞら』ひ孫誕生に自らの孫を重ねて」
だから『この役をやりたい』というのはなく、来たものをありがたく受け取ります。決して“あきらめない”開拓者精神は泰樹から学びましたね。僕も今回、長ぜりふもあって、この年で必死になって“あきらめずに”と、自分を叱咤激励して撮影に挑んだ。僕の中にあった開拓者の精神が湧き上がった気がします」
泰樹を演じ、スタジオでも“ずっと見守られていた気がする”と語る草刈。実は真田昌幸を演じた『真田丸』(’16年)のときにも同じような経験をしたという。
「僕の演じた昌幸を昔、『真田太平記』(’85年)で演じてらした丹波哲郎さんが『おまえ、ちゃんとやれよ』と応援してくださっているのをスタジオで感じたんです。『なつぞら』でも。スタジオに入ると、亡き母や父をはじめ戦争を経験された人、開拓者の方々、ご先祖様、そんな皆さんの思いを何か感じるんです。
目には見えないけれど、みんなが助けてくれているかもしれませんね」
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