2019年9月27日 11:00
台湾の300倍にEUの600倍 日本の緩すぎる残留農薬基準値
の方向を向いているのだという。
「EUは、ネオニコチノイド系農薬のうち、’13年から一時使用中止としていたクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムの3種を’18年に『ハウスを除く屋外での全面使用禁止』としました。その廃止の流れに反して、日本はというと、’17年に同じネオニコチノイド系であるジノテフランの残留基準値の緩和策を発表しました。このジノテフランはEUでは『未承認』であり、もともと使用許可されていない農薬なんです」
なぜ今日の日本が拡大路線なのかについて、水野さんはこう分析する。
「国内の農家は高齢化と担い手不足で、農薬への依存度が高まってしまっているのではないか。害虫の駆除などが非常にラクになりますから」
そして、水野さんは次のように口調に力を込める。
「EUが3種の農薬を全面禁止にした理由は、動物実験を含めたさまざまな毒性情報を総合的に判断した結果がありました。それと同じ根拠を、日本は『使用OK』という理屈につなげているんです。
被害実態がわからないから『危険』ではなく『大丈夫だ』とする国の発想こそ“危険”です」
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