くらし情報『EUでは輸入禁止、米国産「ホルモン牛」に発がんリスクの危険』

2019年10月2日 06:00

EUでは輸入禁止、米国産「ホルモン牛」に発がんリスクの危険

米国も圧力をかけていますが、危険性が疑われるものは輸入しないという方針を貫いている。だから米国にとって日本は、いい市場だということです」(天笠さん)

“米国産ホルモン牛”の輸入を禁止してから7年で、EU内で乳がんの死亡率が、多い国では45%減ったという研究報告が学会誌に出たこともある(アイスランドはマイナス44.5%、イングランド・ウェールズはマイナス34.9%、スペインはマイナス26.8%、ノルウェーはマイナス24.3%)。

’09年、日本癌治療学会で「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性癌発生増加の関連」という研究発表が話題になった。市販の和牛と米国産牛のエストロゲン残留濃度を計測して比較。その結果、赤身部分で米国産牛肉は和牛の600倍、脂身では140倍のエストロゲンが残留していることがわかったのだ。

調査を行った、北海道対がん協会の理事兼細胞診センター所長・藤田博正さんが振り返る。「数値が出たとき、EUが米国産牛肉を輸入禁止にしている理由がわかりました。牛肉のエストロゲン濃度と、がんが直接関連するかどうかは、まだわかっていないことが多い。
しかし、発がんリスクを高める要因となる可能性があり、安全性が証明されていない以上、私は米国産牛肉を食べないことにしています」

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