2019年10月4日 15:50
iDeCo対象者拡大でも専業主婦は止めた方がいいこれだけの理由
加入要件が引き下げられ、加入者も増えているiDeCo。「主婦でもできる」といわれるが、主婦やパート主婦にiDeCo加入のメリットはないという。経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。
■iDeCoに加入しても損になる4つのデメリットが
政府は、個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入要件を広げようと、改革案を検討しています。iDeCoとは、加入も、運用方法も、掛金(働き方により上限あり)も自分で自由に決める私的年金です。
しかし、投資にはリスクが、なけなしのお金を失う恐れがあるのは間違いありません。しかも、専業主婦やパート主婦は、ハッキリ言ってiDeCo加入のメリットはありません。4つのデメリットを見ていきましょう。
【1】iDeCo最大のメリット「所得控除」が受けられない
iDeCo最大のメリットは、掛金全額が控除され、税金が安くなること。しかし、専業主婦や夫の扶養内で働くパート主婦は、所得税や住民税を納めていませんから、最大のメリットが受けられません。
【2】60歳まで引き出せない
iDeCoは、自分が亡くなったり、高度障害を負ったりしない限り、60歳まで引き出せません。